12)-1 出血性胃・十二指腸潰瘍に対する内視鏡的治療(止血術)を行った患者の在院日数
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|
内視鏡的治療(止血術)を行った 患者の平均在院日数 |
10.1日 | 12.3日 | 11.8日 | 8.1日 |
解説
出血性胃・十二指腸潰瘍に対して内視鏡的治療(止血術)が施行された患者さんの平均在院日数を示しています。最近では抗血栓療法や鎮痛薬など薬物の影響を伴って出血することが多くなっています。内視鏡的治療には鉗子による電気焼灼法、クリップ法、薬剤局注法などがありますが、速やかに適切な治療を開始することが早期退院につながります。令和2~5年度における当院の平均在院日数は8.1~12.3日であり、令和5年度の全赤十字平均値(12.3日)と比較して早期に退院できていると考えられます。消化器内科医が24時間体制で速やかな止血に対応し再出血が少ないことが、良好な数値を維持できている要因と考えます。
算出方法
出血性胃・十二指腸潰瘍で内視鏡的治療(止血術)が施行された患者の平均在院日数
出血性胃・十二指腸潰瘍に対して内視鏡的治療(止血術)が施行された患者さんの平均在院日数を示しています。最近では抗血栓療法や鎮痛薬など薬物の影響を伴って出血することが多くなっています。内視鏡的治療には鉗子による電気焼灼法、クリップ法、薬剤局注法などがありますが、速やかに適切な治療を開始することが早期退院につながります。令和2~5年度における当院の平均在院日数は8.1~12.3日であり、令和5年度の全赤十字平均値(12.3日)と比較して早期に退院できていると考えられます。消化器内科医が24時間体制で速やかな止血に対応し再出血が少ないことが、良好な数値を維持できている要因と考えます。
算出方法
出血性胃・十二指腸潰瘍で内視鏡的治療(止血術)が施行された患者の平均在院日数
12)-2 腹腔鏡手術(消化管および肝臓疾患)死亡率
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|
腹腔鏡下手術を施行した患者数 | 161 | 169 | 145 | 160 |
死亡数 | 1 | 0 | 0 | 0 |
死亡率 | 0.6% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
解説
消化管および肝臓疾患に対する腹腔鏡手術の数(患者数)と、術後の死亡率を示しています。
腹腔鏡手術の中には、併存疾患を多く持つ患者さんでの消化管狭窄、閉塞のため在院死のリスクが高い場合でもやむを得ず行う場合も含まれています。当院の腹腔鏡手術後の死亡率は、平成26~令和元年度までは0%でしたが、令和2年度には多発遠隔転移を伴う高度進行直腸癌に対し、出血疼痛コントロール目的で手術後に死亡した症例を経験しました。以後は死亡症例がありません。
胃癌で95%以上、大腸癌では80%程度の症例で腹腔鏡手術を行っています。また、肝臓癌(転移性を含む)に対しても腹腔鏡手術の適応を拡大しており、適応を厳格にして、低侵襲で安全な手術治療を行っていく方針です。
算出方法
退院時転帰が死亡の患者数/ 腹腔鏡下手術(消化管および肝臓疾患を施行した患者数
消化管および肝臓疾患に対する腹腔鏡手術の数(患者数)と、術後の死亡率を示しています。
腹腔鏡手術の中には、併存疾患を多く持つ患者さんでの消化管狭窄、閉塞のため在院死のリスクが高い場合でもやむを得ず行う場合も含まれています。当院の腹腔鏡手術後の死亡率は、平成26~令和元年度までは0%でしたが、令和2年度には多発遠隔転移を伴う高度進行直腸癌に対し、出血疼痛コントロール目的で手術後に死亡した症例を経験しました。以後は死亡症例がありません。
胃癌で95%以上、大腸癌では80%程度の症例で腹腔鏡手術を行っています。また、肝臓癌(転移性を含む)に対しても腹腔鏡手術の適応を拡大しており、適応を厳格にして、低侵襲で安全な手術治療を行っていく方針です。
算出方法
退院時転帰が死亡の患者数/ 腹腔鏡下手術(消化管および肝臓疾患を施行した患者数
12)-3 腹腔鏡手術(消化管および肝臓疾患)後感染症発生率
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|
腹腔鏡下手術を施行した患者数 | 161 | 169 | 145 | 160 |
手術創に感染症がある患者数 | 0 | 0 | 0 | 0 |
発生率 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
解説
消化管および肝臓の疾患に対する腹腔鏡手術後に創部感染症をおこした頻度を示しています。創部感染がおこると、創を開放・排膿する処置や、時に再縫合が必要となり、入院期間が延長するため、できるだけ避けたい術後合併症です。
令和5年度、当院の創部感染症発生率は0%で、全赤十字病院の平均値0.0%と同等と判断され、創部感染症発生を十分にコントロールできていると考えられます。今後、腸管穿孔や腹腔内膿瘍を来した症例に対して腹腔鏡手術を行う頻度が高まることが予想され、創部感染対策が益々重要になってきます。
算出方法
手術創に感染症発生あり患者数 /腹腔鏡下手術(消化管および肝臓疾患を施行した患者数
消化管および肝臓の疾患に対する腹腔鏡手術後に創部感染症をおこした頻度を示しています。創部感染がおこると、創を開放・排膿する処置や、時に再縫合が必要となり、入院期間が延長するため、できるだけ避けたい術後合併症です。
令和5年度、当院の創部感染症発生率は0%で、全赤十字病院の平均値0.0%と同等と判断され、創部感染症発生を十分にコントロールできていると考えられます。今後、腸管穿孔や腹腔内膿瘍を来した症例に対して腹腔鏡手術を行う頻度が高まることが予想され、創部感染対策が益々重要になってきます。
算出方法
手術創に感染症発生あり患者数 /腹腔鏡下手術(消化管および肝臓疾患を施行した患者数