- 心臓血管外科
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診療・実績について
心臓血管外科は1999年11月に開設され、心臓・大血管疾患、末梢血管疾患などに対する外科治療を開始しました。
以来2019年12月末までの20年間の手術症例数は2,540例であり、その内容は以下のとおりです。
以来2019年12月末までの20年間の手術症例数は2,540例であり、その内容は以下のとおりです。
(1) 開心術/総数1269例
虚血性心臓病に対する冠動脈バイパス術は716例であり、そのうちの171例が慢性腎不全症例(透析例126例、Cr≧2の非透析腎不全例45例)でした。低侵襲性ではカテーテル治療にたちうちできませんので、複雑病変などへの完全血行再建を目指し、患者さんの術前状態を考慮し、心拍動または心停止下のバイパス術を使い分けています。2015年~2019年の5年間の冠動脈バイパス手術の手術死亡は、緊急手術14例を含めても81例中1例で、手術死亡例率は1.2%でした。心筋梗塞合併症としての急性期心室中隔穿孔・左室破裂や、慢性期心室瘤・僧帽弁閉鎖不全症に対する手術も29例行いました。
次に心臓弁膜症に対する手術は395例で、80歳以上の高齢者手術や弁形成術も積極的に行っており、最近では生体弁使用の頻度が増加しています。2015年~2019年の5年間の心臓弁膜症手術131例中80歳以上が42例33%で、手術死亡が7例5.3%とやや高くなりました。また、これまでに心房細動に対する不整脈手術も58例に併施しました。
胸部大動脈疾患(瘤・解離)に対する手術は徐々に増加傾向で131例となりました。2015年4月より胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も開始しこれまで25例に施行しました。
その他、先天性心臓病(心房中隔欠損症など)、心臓腫瘍、収縮性心膜炎、心筋症、肺動脈塞栓症などに対する手術も行っています。
次に心臓弁膜症に対する手術は395例で、80歳以上の高齢者手術や弁形成術も積極的に行っており、最近では生体弁使用の頻度が増加しています。2015年~2019年の5年間の心臓弁膜症手術131例中80歳以上が42例33%で、手術死亡が7例5.3%とやや高くなりました。また、これまでに心房細動に対する不整脈手術も58例に併施しました。
胸部大動脈疾患(瘤・解離)に対する手術は徐々に増加傾向で131例となりました。2015年4月より胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も開始しこれまで25例に施行しました。
その他、先天性心臓病(心房中隔欠損症など)、心臓腫瘍、収縮性心膜炎、心筋症、肺動脈塞栓症などに対する手術も行っています。
(2) 非開心術/総数1271例
腹部大動脈瘤は341例でした。また、破裂での緊急手術25例のうち21名を救命できています。さらに、2010年9月より腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療も開始し、2019年末までに78人の方に施行しました。末梢血管疾患に対する手術が273例、ペースメーカー関連手術が432例でした。
今後とも循環器科と緊密な連携をとりつつ、更なる手術成績の向上を目指したいと思います。