糖尿病は長期に渡って治療管理が必要な慢性疾患であり、糖尿病の合併症を予防することだけを目標にするのではなく、患者の健康状態全般に配慮した診療が必要と考えております。そのための定期的な心臓や消化管の検査を行っており、無痛性心筋虚血や膵臓癌の早期発見、早期治療に効果をあげています。
当科で行う糖尿病教室は、7日間クール(年45回)で行っており、糖尿病の病態生理から合併症、治療法までの内容を医師(内科、眼科)、栄養士、看護師、歯科医師、検査技師、薬剤師がそれぞれ専門分野を担当しています。各スペシャリストが、専用の糖尿病教室で講義するほか、病棟でのグループディスカッションや個人指導に力を入れています。
2018年より、当院外科と当科を中心に肥満外科治療チームをつくり、肥満糖尿病患者さんに対するスリーブ状胃切除術(保険適応)を行っております。
手術による減量により、糖尿病、高血圧、脂質異常、睡眠時無呼吸症候群などの合併疾患に劇的な効果をあげることが期待されています。